佐藤規祥

私にとってロシア語は大学時代の専攻が言語学であったことから、第一言語として学び始めました。以来、自身の研究対象の一つであり続けています。そのあとは第三言語としていくつかの同系統の言語も勉強してきました。いくつかの言語を比較することでロシア語だけを見るのとは、また違った感じに映ります。
私達は外国語の基準を英語におきがちですが、ロシア語やその他の言語を比べて見ていると、それがヨーロッパではむしろありふれたタイプの言語のようにも見えてきます。他方で、英語やドイツ語などとよく似た側面も見えてきますから面白いです。
皆さんはロシア語そのものに対して必ずしも興味を持つことはないかもしれないが、ロシア語の学習をきっかけにして、魅力溢れるロシアの文化やまだ知られていない自然環境やそれらの遺産などにもこれから関心を持ってもらえればと思います。